Webデザインのスキルを学んでいる方の多くは本業の合間の副業としてWebデザイナーとして活動したいという方が多くいらっしゃいます。
ただ、Webデザインのお仕事に慣れてきて、それなりに稼げてくる段階になるとフリーランスとして独立することを考える方も出てくると思います。
しかし、独立や開業ともなると、具体的な行動がイメージできなくて不安に思われるかもしれませんね。
そこで今回はWebデザイナーとして独立、開業を考えている方に向けて、どのようなことを準備しておくべきなのか解説していきたいと思います。
- これからフリーランスになろうと思っている方
- 準備不足で独立してしまったという方
チェックリストとして是非ご活用してみて下さい。
独立前にしておくべきこと
1.クレジットカードやローンの契約など
フリーランスは会社員に比べて、クレジットカードやローンの審査が格段に厳しくなります。
特に独立して1年目は、収入など何の実績も示せないため、審査に通りにくいケースが多いようです。
フリーランスでの事業は経費をクレジットカードで支払うことも多いため、独立前にクレジットカードを作成しておくことがオススメです。
また、ローンなどを組んで大きな買い物をする場合も独立前がベスト。
こちらも審査が厳しくなって、借りることのできる額が減ってしまったり、最悪の場合は全く借りれないということもあります。
2.保険や年金の手続き
会社員をされている方だと保険は社会保険、年金は厚生年金に入っていると思います。
社会保険は任意継続という制度によって、申請すれば2年間は継続して加入することができます。
任意継続を利用しない場合は国民健康保険に加入することになります。
もし社会保険を継続加入しても、今まで会社負担されていた分も自己負担になるため、どちらが安く済むかを見て加入する保険を選んでください。
年金は厚生年金を脱退して国民年金に加入することになります。
保険も年金も、市町村役場で手続きできます。
3.開業届の提出と青色申告承認申請
開業届は提出の義務があるものではありませんが、フリーランスとして活動するときに提出しておくと何かとメリットがあります。
屋号付きの銀行口座を開設できたりといろいろありますが、一番のメリットは青色申告ができて控除額が大きくなることです。
確定申告は白色申告と青色申告に分かれますが、青色申告の方が控除額が大きくなり、税制面で有利です。
青色申告の控除は帳簿を厳格に付けないといけないという条件付きではありますが、逆に白色申告をすることのメリットはないため、特に事情がなければ青色申告をオススメします。
青色申告をするための「青色申告承認申請書」は開業する(している)ことが前提となるため、開業届とセットで提出すると良いでしょう。
どちらも税務署で提出することができます。
4.事業用の銀行口座を開設
事業での収入と支出は、生活用の銀行口座と分けなければなりません。
事業用に購入した物品やサービスは、プライベートでの購入と分けておかないと帳簿を記入する際に面倒なことになります。
事業用の銀行口座を1つ用意して、フリーランス活動での収入や支出をその1つの口座で管理するだけで、帳簿記入や支出の管理が格段に楽になるはずです。
この口座は屋号付きでなくても良い(個人での口座開設で可)ので、1つ用意しておいてください。
独立したらすべきこと
さきほどまでは、独立する前にやっておくべきことでしたが、今度は独立してからやっておくべきことを紹介します。
もちろん、行動が早いに越したことはありませんので、余裕があれば独立前に終わらせてしまっても構いません。
こちらでは、より有利にWebデザイナーとして仕事を受けていくことができる環境づくりをやっていくことになります。
1.事業用のメールアドレスを作る
副業で仕事を受注している場合は、すでにメールアドレスを持っていると思いますが、個人的なアドレスを使っているのであれば、クライアントからのメールの見落としを防ぐためにも仕事用のアドレスを用意するべきです。
2.ポートフォリオサイトの作成
Webデザイナーとして仕事を受けていくためには、クライアントに実力や実績を示すポートフォリオサイトを作っておくと有利です。
すでに作っている場合も、独立を機にリニューアルしたりコンテンツを増やしたりするとクライアントからの反応も良くなっていくでしょう。
ポートフォリオはフリーランスとして仕事をこなしてスキルが上がっていくに連れてこまめに見直していくことをオススメします。
3.名刺の作成
交流会など、対面での営業をする機会があれば名刺は常に持っておきたいもの。
名前、メールアドレス、電話番号などの連絡手段、ポートフォリオサイトのURLなどが最低限入っていれば十分ですが、自分でデザインできる場合は印象に残るものを自作してしまうのも良いかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
フリーランスとして独立、開業するときに準備しなければならないことはそこまで多くありません。
副業として活動されている方でも、すでに準備できているものもあるはずです。
しかし、いざ独立するときに忘れてしまっていることがあると大変ですので、
ぜひ見直して独立に備えていってくださいね。
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7.備品の準備をする
仕事で使う各種備品も準備しておきたいものの一つです。特に使用頻度が高いものとして、屋号・事務所住所が入った印鑑があります。封筒に手書きするのは面倒という方も多いので、印鑑を作成しておくことをオススメします。
合わせて、封筒、切手類も購入しておくと郵送時に使えます。机・椅子・パソコン・プリンターといったデスク周りの用品も揃えておきましょう。
また、確定申告用のソフトも初めから導入を考えておきたいものの一つです。会計ソフトを用意しておくとスムーズに作業を進めることができますので、青色申告を選択した方は特に利用したいものです。
確定申告用ソフトの定番としては、ネットで確定申告が出来るe-taxにも対応している「弥生」
銀行・クレジットカードとの連携が可能で簡単に確定申告が出来る「freee」といったものがあります。
自分が使いやすいと思うものを選択するとスムーズです。
8.事業用のメールアドレスを用意する
多くの方が独立前から個人のメールアドレスをお持ちかと思いますが、本格的に業務を受けいくのであれば個人用とは別に仕事用を準備しましょう。
Gmailをはじめとしたフリーメールでもメールアドレスが作れますが、信頼性を高めたいという方には独自ドメインでのメールアドレスがオススメです。
9.事業用に名刺を作る
屋号、肩書きを決めメールアドレスを作ったら、事業用の名刺を作ります。仕事依頼を受ける為にも、まずは人脈作りを進めていかなければなりません。
どこで誰と知り合うか分かりませんので、すぐに名刺を渡せるように常に持ち歩いておきましょう。
10.ポートフォリオサイトを作る
ポートフォリオサイトは独立してからでも作る事が出来ますが、いざ仕事依頼を受け出すとなかなか時間が取れなくなり後回しになってしまいがちです。余裕を持って行動する為にも会社員時代に進めておくことをオススメします。
また、ポートフォリオ以外に技術系ブログを作るというのも一つの手です。知識アップにも繋がりますし、見ている人にアピールする事も出来ます。
自分の事を知らない人に実績、スキルを知ってもらい利益に繋げるためにも、自己紹介出来るポートフォリオ・ブログを用意しましょう。
11.SNSを活用する
ポートフォリオサイト・ブログと合わせて準備したいのがSNSです。広く情報発信する事で、自分の業務内容を知ってもらったり、新たな出会いに繋がる事もあります。強力な営業ツールになりますので、フリーランスなら活用しない手はありません。
もちろん、自分からの発信だけでなく様々な最新情報を受け取るのにも役立ちます。
終わりに
会社に属さないフリーランスになる事で“自分で自由に出来る”といったイメージもありますが、営業から経理まで全て自分でこなすという大変さもあります。それでもフリーランスを考えるのであれば、良いスタートを切る為にも事前準備は済ませておきましょう。
ご紹介した項目は基本的なものではありますが、意外に後回しになってしまうものも多いので、今から独立するという方は記事を参考に準備を進めてみてはいかがでしょうか。
皆さんの明るい未来に向けて、良いスタートが切れる事を願っております。
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